背景と問題意識
がんを経験した人のなかには、自分の経験を活かして「次の患者を支えるサービスをつくりたい」「医療と社会をつなぐ仕事をしたい」と考える方が一定数います。特に AYA 世代(思春期・若年成人)のがん経験者は、診断時にキャリアの初期段階にあるケースも多く、治療後のキャリア再構築と新規事業づくりを同時に進められる可能性を持っています。
一方で、既存の起業支援プログラムは健常者向けに最適化されており、体調や治療スケジュールに合わせた進め方、当事者ならではの事業仮説の磨き方を支える場は限られています。
事業の目的
- がんを経験した人のなかから、新しい事業の作り手・運営者を育てる。
- 治療スケジュールや体調と両立可能な、無理のない事業開発プロセスを提供する。
- 受講生の事業アイデアを、社会実装まで持っていくためのネットワーク(医療者・支援者・企業)を提供する。
プログラム内容
- 基礎ワークショップ ― 課題設定、当事者インサイトの抽出、事業仮説の組み立て、検証計画の作り方を、当事者経験を活かせる形式で扱います。
- メンタリング ― 受講生 1 名に対し、当事者メンター 1 名・事業メンター 1 名・医療系メンター 1 名の 3 人体制で月次伴走。
- 仮説検証サポート ― ユーザーインタビュー対象者の紹介、医療機関・支援団体との接続、最小プロトタイプの作り方の伴走。
- 共創ワークショップ ― 同期・OBOG・パートナー企業を交えたピアレビュー・共創セッション。
- 発表会 ― 期末の発表会で、事業アイデアを医療機関・企業・支援団体・他の当事者に向けて発表します。
運営体制
- プログラム責任者:当事者(がんを経験した本人)
- メンター陣:当事者メンター・事業メンター・医療系メンターから構成
- 監修:腫瘍内科医・キャリアコンサルタント・事業開発の実務家
- 運営:特定非営利活動法人 CancerWith
運営の考え方
受講生からはプログラム参加費をいただきません。プログラムの運営費は、寄付・助成金・パートナー企業からの協賛・自治体との連携事業で賄います。
受講生が立ち上げた事業が将来的に営利法人として独立する場合、特定非営利活動法人 CancerWith はその法人と独立した立場を保ち、事業の選別・編集判断・メンタリング方針には影響を受けません。
参加方法
受講生募集
がんを経験され、当事者経験を起点とした新規事業の立ち上げに関心のある方。
メンター登録
事業開発・医療・キャリアの分野で受講生の伴走に協力いただける方。
協賛パートナー
プログラム運営にご協力いただける企業・財団・自治体の方。
発表会オブザーバー
発表会に参加し、受講生にフィードバックをくださる方。